NHKニュースで学ぶ現代英語 2023年10月勉強分②
ハリウッドにYOSHIKIさんの手形
【 語彙・表現 】
・take one’s place among ~:~の仲間入りをする
※ある立場や地位を得たり、認められたりすること。
・legendary:伝説的な、とても有名な
※legend:偉大な人物、(ある分野の)巨匠、(ある分野で)語り継がれるような業績を残した人
・celebrity:著名人、有名人
※日本語の「セレブ」celebrityから来ていると言われているが、「お金があって優雅な暮らしをしている人」を指すことが多い。
ex) Japanese musician Yoshiki has taken his place among some of the world’s most legendary celebrities.
・the first A to ~:初めて~する(した)人や組織
・immortalize:永遠のものにする、不滅にする
※否定の接頭辞im + mortal 「死を免れない」= immortal「不死の、不滅の」+ 接尾辞-ize「~化する」
・iconic:象徴的な、有名な
ex) He’s the first Japanese to have his hand and footprints immortalized outside an iconic Hollywood theater.
・imprint:印、跡
ex) The imprint ceremony for the popular “X Japan” rock band member was held at the TCL Chinese Theatre.
・enjoy:享受する
※良いもの、優れたもの、ありがたい何かを「持っている」、それが「ある」といったときにも使える。e.g. Both of my grandparents enjoy good health.「健康に恵まれている」、The city enjoys a moderate climate all year round.「温暖な気候に恵まれている」
・acclaim:称賛
ex) The musician enjoys worldwide acclaim as a composer and has performed many concerts in the U.S.
・write music:作曲する
※ = compose music
・theme music:テーマ音楽
ex) He wrote the theme music for the 2012 Golden Globe Awards.
【 豆知識:使役の “have + 過去分詞" 】
自分で何かをするのではなく、「誰かまたは何かに~を~される(してもらう)」というときに使うもの
例
・have one’s hair cut:髪をカットしてもらう
・have one’s wallet stolen:財布を盗まれる
【 豆知識:薬品の名前の一般名詞・固有名詞の違い 】
固有名詞とは、「その人だけ、あるいはその物だけを指す名前」
具体的に何を一般的名称として扱うかについては、国際的な取り決めで定められている。
化学物質や薬品も物質として一般的に指す名前は「一般的名称」であり、固有名詞ではない(iron「鉄」やwater「水」など)。
製薬会社が独自に付ける「商品名」(ブランド名)で製品化されると固有名詞となる。
例
レカネマブ:一般名称なので「lecanemab」(all小文字)
いずれ製品化されたら固有名詞となり、名前の頭が大文字になる。
※参考:「固有名詞を大文字表記にする理由」
SDGs首脳級会合 政治宣言を採択
【 語彙・表現 】
・hasten:速める、促進する
ex) (見出し)WORLD LEADERS PLEDGE TO HASTEN ACTION ON SDGs
・adopt:採択する
・step up:強化する、高める、増強する
・Sustainable Development Goal:持続可能な開発目標(SDG)
ex) World leaders at the UN have adopted a declaration promising to step up measures to achieve the Sustainable Development Goals by 2030.
・high-level forum:首脳級の討論会、議論の場
※e.g. ministerial-level meeting:閣僚級の会合、working-level meeting:事務(実務)レベルの会合
ex) The leaders attended a high-level forum on the SDGs on Monday alongside the General Assembly meeting.
・secretary-general:国連の事務総長
・(be) on track:軌道に乗って、順調に進んで
※cf. (be/get) back on track:(失敗や失調などを経験したあと)再び軌道に乗る、元の道に戻す e.g. get my career back on track:(一度横道にそれてしまった)キャリアを再び軌道に乗せる
ex) Secretary-General Antonio Guterres said efforts to achieve only 15 percent of the targets are on track.
・go in reverse:逆戻りする、後退する
ex) “Many are going in reverse. Instead of leaving no one behind, we risk leaving the SDGs behind.”
・eliminate:撲滅する、根絶する
・starvation:飢餓
・transition:移行する
・ensure:確保する
ex) They include eliminating starvation, transitioning to renewable energy, and ensuring access to education.
NASA 地球に帰還のカプセルを回収
【 語彙・表現 】
・capsule:[kǽpsəl]
・asteroid:小惑星
・some:(副)(数字の前について)およそ、約
ex) A NASA space capsule carrying soil samples from an asteroid some 300 million kilometers away has successfully returned to Earth.
・probe:探査機 [próub]
ex) NASA’s space probe OSIRIS-REx released the sample capsule into Earth’s atmosphere.
・disc-shaped:円盤型の、円盤の形をした
・recover:回収する
※文脈によって「(失ったものや捨てたものなどを)取り戻す」というニュアンスを持つこともある。
・floor:(海や谷の)底、(洞窟などの)底面部、地面
ex) The disc-shaped container was recovered on Sunday from the desert floor in the U.S. state of Utah.
・robotic:ロボットのような、ロボットを利用した
・specimen:標本、見本、試料 [spésəmin]
ex) It used a robotic arm to collect an estimated 250 grams of rock and dust specimens from the asteroid’s surface.
・contain:抑える、自制する
※e.g. contain oneself:自分(の気持ちや感情)を抑える
ex) Scientists involved in the mission could hardly contain their excitement.
・have got:(手に入れて)持っている ※豆知識参照
・canister:(一般的には茶葉や砂糖などを入れておくような)(ふた付きの)容器、
※ここでは「カプセルの中の密封された容器」
・crack:(動)(金庫などを)こじ開ける、破る、ひびを入れる、(障壁を)打破する、(缶やびんを)開ける
※「しっかり閉じられているものを開ける」というニュアンス。
ex) “We think we've got a lot of sample in that science canister, and we can’t wait to crack into it. For me, the real science is just beginning.”
・mark:(動)(出来事や時期などを)示す
※e.g. mark the first time:初めて、1度目である
ex) This marks only the third time such samples have been brought back to Earth, following Japan’s Hayabusa and Hayabusa-2 missions.
【 豆知識:現在完了形ではない “have got" の用法 】
ニュース文
“We think we've got a lot of sample in that science canister, and we can’t wait to crack into it. For me, the real science is just beginning.”
have gotは特に話し言葉ではよく使われる表現で、「(手に入れて)持っている」という意味。
書き言葉ではhaveだけで表されることが多い。
この場合のhave gotは現在完了形の用法とは異なる。
個人保有の金融資産 過去最高に
【 語彙・表現 】
・asset:資産 ※豆知識参照
・risen:rise「上昇する、上る」の過去分詞形 [rízn]
※rise-rose-risen
・a record high:(金額や数量などの)最高値、過去最多、記録的な高さ
・backdrop:(劇場の)背景幕 → (出来事や問題などの)背景
・against the backdrop of ~:~を背景に
ex) Financial assets held by individuals in Japan have risen to a record high against the backdrop of strong stock markets.
・cash savings:現金貯蓄
・securities:証券
※この意味では常に複数形
ex) The Bank of Japan conducts a quarterly survey of the amount of people’s cash savings, securities, and other assets.
・trillion:1兆
※2,100 trillion =2.1 quadrillion ※豆知識参照
ex) The latest data show the total was more than 2,100 trillion yen, or about 14 trillion dollars, as of the end of June.
・in ~ terms:~の単位で、~に換算すれば
・a year earlier:(ある時点から相対的に)1年前
ex) That’s an increase of 4.6 percent in yen terms compared to a year earlier.
・deposit:預金
ex) Currency and deposits accounted for 52 percent of total assets.
【 豆知識:"asset" の用法 】
asset「資産」は単数でも複数でも使う名詞だが、特定の資産ではなく資産全般を指す場合は通例、assetsと複数形にする。
ex) financial assets:金融資産
※具体的にはcash「現金」、deposits「預金」、securities「証券」、bonds「債券」、life insurance「生命保険」などを含む。
assetは一般的には「価値のあるもの」としても使うことができる。
ex) He is an asset to the company.「彼は会社の財産です」
※その人物が会社にとって価値ある存在だという褒め言葉
【 豆知識:「万」・「億」・「兆」の語彙 】
・million:100万
・billion:10億
・trillion:1兆
・quadrillion:1000兆 [kwɑdríljən]
以下も参考に
「大きな数字の攻略法」
「数字の言い方が増えるのは000を増やすときだった」
【 明日香先生とTomさんのディスカッションより 】
“The reason I say so is the number of students who obtain scholarships is increasing year by year."
obtain:獲得する、入手する
" In a nutshell, the total amount of financial assets is increasing."
in a nutshell:簡潔に言えば
※口語表現で、nutshell「木の実の殻」の中は実が入るところが殻の大きさに比べてごく少なくコンパクトであることから(の模様)
(「The Good Place」S3-1でChidiが使っていた)
※「簡潔に言えば、簡単に言えば」という表現には他にも、"briefly (speaking)" や “in short" などがある。
ex) Briefly (speaking), the moon orbits the Earth. 「簡単に言えば、月は地球の周りを回っている。」
そういえば “simply put" もある(これも「The Good Place」S2-13でChidiが使っていた)
ゼレンスキー大統領 ロシア外相と非難の応酬
【 語彙・表現 】
・barb:(矢じりや釣り針の)返し、かかり → とげのある言葉、辛辣な言葉
・trade barbs:非難の応酬をする、とげのある言葉をやり取りする、言葉の激しい応酬をする
・ssession:会合
・council:協議会、評議会
・the UN Security Council:国連安全保障理事会
ex) Ukraine and Russia have traded barbs at a special session of the UN Security Council called to discuss the situation in Ukraine.
・assembly:集会
・the (UN) General Assembly:国連総会
ex) The meeting took place at UN headquarters in New York on Wednesday alongside the General Assembly.
・aggression:侵略
・be willing to ~:(必要な状況になれば)~をしてもかまわない、~をする意思がある
※「喜んで~する」のように率先して何かをする意思を示す場合は、be happy to ~やbe glad to ~
・undermine ~:~の下を掘る → ~を損なう、弱体化させる
・dam:防波堤 → 外からの悪い影響などを防ぐもの
・norm:ノーマルとされること → 規範
・be meant to ~:~することを意図されている、目的としている」という表現です。
ex) “With its aggression, the terrorist state is willing to undermine all the dams of international norms meant to protect the world from wars.”
・reform:改革
・in the use of ~:~の使用
・veto (power):拒否権
※ = veto right
・restore:修復する、復元する
・aggressor:侵略者
ex) Ukrainian President Volodymyr Zelenskyy called for reform in the use of veto power at the UN and stressed that peace cannot be restored while an aggressor remains a member of the Security Council.
・reiterate:繰り返して言う [ri・ítərèit]
※接頭辞re- + iterate「反復する」。iterate自体も「繰り返して言う」という意味を持つが、実際にはreiterateを用いることが多い。
ex) Russian Foreign Minister Sergey Lavrov reiterated Russia’s claim that Ukraine had created the cause for the invasion.
・justify:正当化する、(不当だと批判された行為などに対して)正当である根拠や理由を示す
ex) He also justified his country’s position in the Security Council.
・the West:西側諸国
※まとめて1つの集合体を表していて、単数扱い。Western countriesと言う場合は複数扱い。
・turn to ~:~に頼る
・statutory:(議会によって)法律で定められた、法定の [stǽtʃutɔ̀ri]
・statutory norm:法定の規
※e.g. statutory law:制定法
・principle:原理、原則
・selectively:選択して、抜粋して
・from case to case:状況に応じて
※ = depending on the situation 日本語の「ケースバイケース」と言う場合は、case by caseではなく、on a case-by-case basis
・solely:もっぱら、まったく、~だけ
・in accordance with ~:~に従って
・geopolitical:地政学的な
ex) “The West turns to statutory norms and principles selectively from case to case, solely in accordance with its selfish geopolitical needs.”
【 豆知識:"Japan’s" と “Japanese" の違い 】
Japan’sもJapaneseも、日本語に訳すと「日本の」だが、実際の意味は違う。
Japan’s
Japanの所有格なので、「日本という国が所有している~」というのが基本的な意味。
Japanese
Japanの形容詞なので、「何らかの意味で日本に関係する~」という、曖昧で広い意味。
形容詞というものはもともと意味が広く、「~に関係する」とか「~的な」など、さまざまなことを表す。
「Japanに関係する」ありとあらゆる名詞を修飾することができ、「日本の」「日本人の」「日本語の」「日本国の」「日本製の」「日本的な」「日系(人)の」など、さまざまに訳される。
意味が広いため、文脈から意味を判断することが必要になる。
※タイトルはポイントだけを短く言わなくてはならないので、上記に関わらずどんどん省略される。
※英語は同じ単語の繰り返しを嫌う言葉なので、Japan’sあるいはJapaneseだけを使うのではなく、両方を混ぜて変化をつけることがある。
例
ニュース「アルツハイマー病の新薬 承認へ」内の3ヶ所
①(見出し)"JAPAN HEALTH MINISTRY PANEL APPROVES NEW ALZHEIMER’S DRUG"
⇒ 本来は、Japan’s health ministry、あるいはthe Japanese health ministryだが、タイトルなので省略している。
②"A panel of experts convened by Japan’s health ministry has approved a new Alzheimer’s drug."
Japan’s health ministry「日本という国が所有する、健康を担当する省(厚生労働省)」
the Japanese health ministry「日本に関係する健康を担当する省」と言っても良いが、どちらかというとJapan’sのほうがぴったりの意味、かつ短く言うことができる。
③"The drug, lecanemab, was jointly developed by Japanese firm Eisai and its U.S. partner Biogen."
Japanese firm「日本に関係する会社」(このときのニュースでは「日本に本社がある会社」という意味)
Japan’s firmと言うと、「日本という国が所有する1つの会社」のように聞こえてしまい、意味を成さない。