独学スピーキング練習アプリ探し① ~「Praktika」

お試しする2つの英会話練習アプリ

の続き。

ネットで調べてみると、以前色々調べた頃から、またさらに新しい様々なAI英会話練習アプリが登場しているようだった。
でも修行のようにただ勉強するタイプは自分には合わないので、それはパス。
「英会話タイムトライアル」や、洋画・海外ドラマでの勉強がこんなに長く続いているのは、やはりそのストーリー性が楽しいからだと思う。
なのでそんな感じのアプリがいいなぁ。

と言っても、洋画や海外ドラマのほんの一部をだけを勉強するアプリも合わない。
英会話サービスでそこそこ有名な「English Central」とか、アプリの「レッドキウイ(RedKiwi)」あたりがそれに近い。
でもどちらもやってみて実感したんだけど、例え知っている洋画・ドラマであっても、ほんの一部分だけのシーンを切り取ってそれだけ学んでみても面白くない。

そんなワガママ放題で消去していった結果、以下の2つに絞った。

まずこちらのアプリは、自分に適したリアルなAI講師とみっちり会話練習が出来る、ということらしい。
飽きずに続けられるか、という点でイマイチ期待は持てなかったけれど、英会話練習アプリを紹介されている皆さんのサイトで結構褒められていたので、興味本位で試してみることにした。


こちらのアプリの方は、
「英語を話してステージクリアする「RPG」です。
問題集なし、テストなし。ストーリーを進めながら英語が学べます。」

とのこと。
おおっ、これは自分に向いてそう!いいねぇ!
面白さはストーリー次第なので、肝心のストーリーが自分に合っているかは、見てみないと分からない。
是非試してみよう!


「Praktika」を進めてみる

※以下の内容は1ヶ月ほど前の頃のものです。

まず、「Praktika」から。
こちらのアプリはAIによる英会話練習アプリで、「エンドレス」や「スピーク」と同じタイプらしい。
特徴としては、

・超リアルなAIアバター(ユニークな性格、国ごとのアクセント)と実践的な会話練習
・個人のスキルを分析し個々に合わせたフィードバックを提供
・現在の英語レベル、学習目標、興味関心に合わせて、最適な英語学習プランを提案
・発音矯正、ミニゲーム等もあり


のようだった。
継続できそうかどうかは全く分からないけれど、150以上の会話テーマを用意しているとのことで、フリートークのネタをそこから選べるならまぁいいかもと思い、とりあえず無料体験で試すことにした。

アプリを開くとお馴染みの自分に関する質問がどんどん出てきて、一つ一つ選びながら次へと進んでいった。
しかし!長い!!いつまでも続く!!

・学ぶ目的
・ゴールイメージ
・現在のレベル
・どんなAIチューターが理想か
・発音を矯正したいか
・興味、趣味
・カジュアル会話とカリキュラムとどちらが好みか
・話す時間とゲーム時間の割合
・好きなロールプレイ
・先生に覚えてもらいたいか
・宿題が欲しいか
・毎日の希望練習時間数

etc…

恐らく20個以上の質問があり、最後の頃にはもう何をどう答えたか全く覚えていなかった。
そしてあれやらこれやら進めた後、一番最後に、毎日練習することを誓わされた!

画面
誓わないと先へ進めない

ここまで頑張って(英語学習を、ではなく・・・)、次はAIチューターをリストから選ぶという作業になった。
しっかしこれがまたビックリ。

画面
バンパイアハンターがいるぞ!

この下にもズラッと並んでいて、この先のチューターたちはまぁまぁフツーのヒトの見た目だったのでいいんだけど(ちょっとブキミなのもいたけど・・・)、リストの一番最初が↑だったので衝撃を受けた。
バンパイア・ハンターが先生なのか!?

今回は一般人な先生を選んだところ、軽い会話練習が入り、それから「あなただけの学習プラン」が作成された、らしい。
画面の説明が足りなさすぎて、なんだか意味がよく分からなかった。
そして有料プランor無料トライアルの画面へ。

画面
和訳がちょっと残念
画面
体験期間3日とあるけど、Appleストア
では1週間となっていた

ここからよ~~~やく無料トライアルへ・・・。

「Praktika」のマイナス点

大雑把に試してみて気付いたことを要約してみる。
まず先にネガティブな方から述べてしまうと。

画面の操作がよく分からない
何をしていいのか分からない。
たぶん今の流行りは、説明をしないでいきなり始めさせるんだろう。
でも自分の場合は、次は何をするとかを、きちんと整理して把握させてくれるのが好み。
その点このアプリは、「スピーク」を初めて試した時以上にチンプンカンプンだった。

画面
良くも悪くもあっさり画面
画面
次はどこを押して何をするのだろう・・・

AIがリアルと感じられず、というか、怖い
2~3人のアバターを変えながら試したけれど(変更の仕方が、これまた分かりづらく・・・)、特別「リアル!」とは感じられなかった。
性格の違いを感じられるほどの声色の違いとか、言っている内容の変化は特になかった。
しかしそれよりも、一部の先生が笑顔がなく怖かった・・・。

画面
この先生はマジで怖かった
画面
この先生はコワモテ(笑)

Ms.バンバイア・ハンターとも会話してみたけれど、この先生もツンデレかと期待したら性格はフツーだったし、「バンパイアを狩った時の経験談」みたいなトンデモ話も出なかった。
しかし彼女は日本ツウという設定らしく(なぜ?オタクってこと!?)、セリフの中にやたらと日本語の合いの手(「Sugoi!」「Umai!」「Yatta!」等)が入ってくるのが非常に気になった。

画面
無表情のまま「Sugoi!」

フィードバックを読む気になれない
自分の発話は即座に文字起こしされ、吹き出しで表示され(かなり早かった)、「フィードバック」というボタンがそれぞれに付いていた。
それを押すと一つ一つAIによるアドバイスが出る。
最近のAIアプリはみんなこの形式なんだなぁと思ったけれど、「エンドレス」や「スピーク」と違い、このアプリでは説明が小さい英語でズラーーーッと書かれていて読む気になれなかった。
ついでに、先生が長々としゃべる傾向があり、画面がどんどん流れていってしまうので、さっきの自分の発話のフィードバックを見たいと思った場合、いちいちスクロールして戻らないといけないのも面倒だった。

画面
読む気がしない・・・

マイクアイコンを押しながら話す必要がある!
最初にそう画面に出た時は「え、嘘でしょ!」と思わず言ってしまった。
それは面倒でしょ!
個人的にコレはもうアウトだなーと思った。
どこかで設定を変えたり出来るのかなぁ・・・。


その他
音声認識がビミョーにイマイチで、文字起こしで最後の部分が抜け落ちていることが何度もあった。
また、「効果的な英語教育の方法」のお題で話していたら、やたらとAI先生が食い下がって反論してきた。
これは会話を続けるためのAIの設定なんだろうけど、何を言っても

「その通りね、ほにゃららね」と、肯定
 +
「でもこれはこうじゃないの?あぁじゃないの?どう思う?」と、問いかけ


のセットの繰り返しが延々続き、精神的に疲れた・・・。

「Praktika」のプラス点

ディスっているようで申し訳ないので、次は感心した点を。

機械とは思えないナチュラルな発声
AIの発声もここまで人間っぽくなったんだなぁ・・・と感心した。
全く違和感なし。

臨機応変に会話が出来る
こちらも人間のようだと感じた点。
全然別のことを話題にしたら、それに対してきちんと回答してきた。
それに続けてすかさず本題に話題を戻すのも、設定済みなんでしょう。

画面
「その前に質問」と言ったら反応してくれた
画面
質問に答え、即本題へ戻る

前回のトーク内容を引用
前回の会話練習で話した映画に関する内容をAIが記憶(記録)していて、次の練習の際「さっき言ってたあの映画だけどね・・・」と引き合いに出してきたことに驚いた。
「アナタ用にカスタマイズされたチューター」とはこういうことか!
確かにこうやってパーソナライズしていくのは、本当の先生のようで素晴らしい。

会話練習の終了を判断してくれる
レッスンを始めると、会話が延々続き終了とならなくて、いったいいつ終わるのかと当惑した。
「これいつ終わるの?」と思わず訊いてしまったところ、先生がこちらの「終わりたい」を察したのか、「じゃあまたね」とレッスン終了になった。
後で確認したところ、終わりにする旨をこちらから適当に英語で切り出せば、それで会話が終わるらしい。
良く出来てる!その事前説明が欲しかったけどね!
以前「スピーク」でAIチューターと英単語しりとりをしていたら終わらなかったのを思い出した(あれはあれで楽しかった)。

オンライン英会話のように最後のフィードバックがある
レッスン終了時、今回のレッスンでの英語力評価等のフィードバックをしてくれた。
レアジョブで(基本的に)毎回先生が行うフィードバックに似ている。
しかし細かく長すぎてほとんど聞いておらず、やはり読む気にもなれなかった。ゴメン。

画面
長い・・・


会話内容をPDFで出力できる
これも本アプリを利用された他の個人の方のブログを拝見し知ったんだけど、会話内容を綺麗なレイアウトでPDFで出力することが出来た。
ただしフィードバック部分は含まれていない。
こういうのを集めてテキストブック化したい人にいいサービス。
まぁ私は・・・過ぎたことは振り返らない主義なので不要ですが。

「Praktika」の現時点での結論

そんな感じで、残念に思う点と感心する点が両方という感じのアプリだった。
発音矯正・ミニゲームらしきものも一応やった(と思うが、結局アレがソレだったのかなぁ・・・みたいな、よく分からない感じ)。
でも「もうこのアプリはいいかな」と感じたので、さらっと試しただけで終わりにしてしまった。

フリートークのお題がたくさんある、という件も確かにそうだったんだけど、なんか細かく項目名のみがズラーッと一覧になっているのを見ても選ぶ気が起きなかった。

AIのレベルは高いと感じるので、会話をどんどん続けられて、いちいちフィードバックを見たりせず、復習不要でとにかくしゃべり倒して練習したい上級者に向いていると思う。
でも私は上級者じゃないし、今のところは「スピーク」のAIチューターのような、空気を読まず延々しりとりを続けるような「結構オトボケで笑っちゃう」AIの方がなんだかいいなぁ。
このアプリはストイック過ぎて遊び心が感じられず、AI先生も愛想が無いので、「毎日やろう!」という気分になれそうにない。

とても良い練習アプリだとは思うので、もっとスピーキングが上達してこのアプリくらいでないと物足りなくなった頃にまた検討したいと思う。
あ、「毎日続ける」誓いを立てたのに、無料トライアル期間中にさっそく誓いを破りました。
申し訳ございません~!


<②へ続く>