洋楽練習:Roar (Katy Perry)
Roar (Katy Perry)
★初回学習(①部分):2020/12/5
★AI利用で追加学習(②以降):2025/8/12
①知らない or あやふやな表現
・bite one’s tongue : 言いたいことを言わない、黙り込む、口を閉ざす
・rock the boat : 〈話〉波風を立てる、事を荒立てる◆【同】make waves
・past:超えて
・breaking point:限界点
・stand for ~ : ~のために戦う
・fell for ~ : 〔策略・宣伝文句などに〕だまされる、引っ掛かる、つられる、はまる
・hold someone down : 押さえつける
・sting : 〔針・とげなどで〕~を刺す
・earn one’s stripe : 〔軍隊で〕昇進[昇級]する◆stripesは階級を示す肩章の筋
②歌詞の意味・内容の確認(chatGPT活用)
“Scared to rock the boat and make a mess" の「rock the boat」
rock には「揺らす」「ぐらつかせる」という物理的な意味がある。
例
・She rocked the baby to sleep.「赤ちゃんを寝かしつけるために揺らした」
・The earthquake rocked the building.「地震が建物を揺らした」
「rock the boat」はイディオムで、穏やかな状態のボートの上で誰かが動いたり揺らしたり(=rock)すると、バランスが崩れて乗っている全員が不安定になることから「平穏な状況にわざわざ波風を立てる」という意味になった。
日本語でいうと「かき回す」に少し近いが、rock の方が「揺さぶる」イメージが強い。
“I got the eye of the tiger" の「the eye of the tiger」
このフレーズは英語でよく使われる表現で、由来としては、映画『ロッキー3』の主題歌「Eye of the Tiger」から広まった表現。
虎のような鋭い視線、集中力、強い意志や決意の象徴、勝利や挑戦に向かうときの「冷静で鋭い集中力」といった、闘志や勝負への集中力を表している。
主人公の強さや自信を表すフレーズで、曲のテーマ「自分の声を出して立ち上がる」ことを力強く表現している。
“Now I’m floating like a butterfly"
ボクシングのモハメド・アリの有名な言葉 “Float like a butterfly, sting like a bee"(蝶のように舞い、蜂のように刺す)からの引用・オマージュ(これに続く下の歌詞も同様)。
軽やかに身をかわしながら動く様子を表現している。
“Stinging like a bee I earned my stripes" の「I earned my stripes」
「I earned my stripes」は慣用句。
「stripes(しま模様)」は、軍隊などで階級を示す線
↓
「自分の縞模様(階級)を得た」
↓
「努力して実力を身につけた」「経験を積んだ」
“I went from zero to my own hero"
「I went from zero」:「ゼロから始めて」=最初は何もできなかった、価値がなかった状態。
から
「to my own hero」:「自分自身のヒーローに」=自分で自分を尊敬できるような強い人間になった。
⇒ 「無価値な状態から自分自身の英雄になった」という意味。
③その他のポイント(同)
全体的にボクシングネタが多いようだが・・・
ボクシング関連の比喩が多い理由
闘志や勝負のメタファーとしてのボクシング
ボクシングは「戦うこと」の象徴として文化的に強く浸透しているため、英語圏のポップソングで「自分を奮い立たせる」表現に使われることが多い。
自己肯定・強さの象徴として
歌詞全体のテーマ「自分の声を出して立ち上がる」=「内なる戦士が目覚める」といった意味合いを伝えるのに、ボクシングの比喩がぴったり合う。
一般的に使われる強いイメージ
「虎の目」「戦う者」「蜂の刺す」など、強さをイメージさせる言葉はポップソングでよく使われるモチーフ。
※ケイティはもともとパワフルで自己主張の強い女性像を歌うことが多いので、闘うイメージがよく合う。