食わず嫌いだったシャドーイング

以前はシャドーイングが出来なかった

「つまらないと感じる英語学習法は、どんなに良いと言われていてもやらない!」という反逆児精神の私は、以前はシャドーイングはやりたくなかった。
”聴きながらそっくりにしゃべる” なんて、そんな器用なことが出来る訳が無い。
そう思っていたし、実際全く出来ないのでやろうとしなかった。

シャドーイングのきっかけは某英語試験の受験が必要になった時。
自分としてはとても難しい試験で、でもクリアしないといけなかったのだけど、とにかくリスニングが最も苦手だったので、これをなんとかしないと受からないと思い、その試験対策のコースがある英会話教室を調べた。
すると、ある英会話教室が、基本は対面通学型だけどオンラインでの受講もokということでやっていて、とても良さそうだったので超短期集中で対策授業を受けることにした。
結構お高かったけれど、藁にもすがる思い。

初めてのシャドーイング集中練習

その学校でリスニングを強化したいと相談すると、シャドーイングを勧められた。
教材はあの「みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング」(その後「もっともっと」の方も)。
それをシャドーイングしようというもの。
家で練習しておき、レッスンで先生に聞いてもらった。

が。
出来ない。全く。
いきなりやれと言われても出来る訳もなく、仕方が無いのでテキストを見ながらやらせてもらった。
それでどうにかこうにかやったけれど、とにかくまるでお経状態。
こんなんで意味あるの・・・と思いながらも、前払いしてしまっているのでとりあえず全回終えた。

その後の資格試験ではやっぱりリスニングの結果がひどかった。残念ながらレッスンの効果が出たとは思えず・・・。

シャドーイングの考えが変わった!

その時はそんな程度で終わり、その後色々調べるうちにシャドーイングとはどういうものかだんだん分かってきて、「そんなに役に立つならもうちょっとマジメに取り組むか」と思い、NHK「パックンのシャドーイング入門3週間プログラム」というCD付きの本を買った。
もうこれは売っていないみたいだし、今ではこんなに売れっ子になったパックンが今さら英語学習本なんか出すとは思えない。なのでたぶん今じゃ貴重な本かな?
3週間順番にパックンの物まねをしていくという内容で、当時は買っただけで満足してほとんどやらなかった、確か・・・。

ところが、その後なぜかシャドーイングに対する考え方が変わった。
今では、どこでどう変わったのか思い出すことができない。
ただ、なんだか、楽しくなってきた!
たぶんモノグサな性格がシャドーイングに合っていたのではないかと思う。
というのは、シャドーイングは何も見ずに聴くだけでいい。いちいちテキストを見なくていいってこと。
ボーーーーーッと寝っ転がって目をつぶって、ただブツブツ言っていればいいなんて、私にピッタリ!

ちょうど、NHKの語学番組「Enjoy Simple English」が、聴くのはもう余裕で勉強というより趣味状態になっていたので、この番組のストリーミング音声を使ってシャドーイングをやるようになった。
最近はこの番組のストーリーたちがつまんない内容なので休み中で、代わりに例のパックンの教材を使っている。
やるタイミングは、夜寝る前に布団の中で。疲れたら寝る。一応毎晩。
ここ1カ月ほどはパックンに加えて、余力があれば最近始めたeステーションの多読多聴教材のシャドーイングもちょびっと。
こんなにシャドーイングをやる自分なんて、昔は想像も出来なかった。

シャドーイングの効果(たぶん)

ハマり気味のシャドーイングのお陰と思われる効果。
それは何といっても、洋楽の聴こえ方が変わった気がすること。
以前にはなかった(はずの)音や言葉が聴こえてくる。「あれっ?」と驚いてしまう。
残念ながら他のリスニングではあまり効果が感じられないけれど。

シャドーイングも、以前はずーーっとイヤホンがないと出来なかったのが(自分の声が聴こえないように)、今ではイヤホンがあるとジャマになった!

イヤホンなしで、ブツブツブツブツブツブツブツ・・・・・・・・・・。

最近ではクセになり、日本語のテレビのニュースを見ていると、つい日本語までシャドーイングしている自分がいてちょっと怖い。
ただ、スピードはそれほど速くないものでないとついていけないので、レベルとしてはまだまだ。
教材を使って今後も練習しようと思う。
リスニングにもはっきり効果が感じられたら嬉しい!